家造りの基礎知識【床下編】2018/08/06
建前が終わり、ホッと一息つきたいところですが工事はどんどん進んでいきます。続いては、1階の床下。つまり基礎~1階床までの空間に何があるのか、という工程です。
本来は建前の前に敷いてしまうんですが、今回は長雨の影響で時間が無かったのとコンクリートの水分を乾燥させたかったので合板なしで建前としました。写真の大工さんが運んでいるのが「合板」という材料で厚さ24mmある板です。この板を全体に敷いていって床材を取り付けていくわけです。さて、床下に何があるのでしょうか。
これが床下に設置している「24時間熱交換換気システム」です。銀色のジャバラが各居室の排気口と換気ファンに繋がっていて窓を閉めていても24時間換気が出来ている状態にしてくれます。さらにその換気に「熱交換」という工夫があり、宅内の温度を極力残したうえで新鮮な空気と入れ替えるので冬は暖房で暖めた温度を下げないように、夏は冷房で冷やした温度を上げないようにして空調費用の節約になります。
もちろんそれだけではなく、水道の配管や電気工事の配線などが床下を通っています。水道・電気・ガスの先行工事が終了すると合板で蓋をしていきます。
少し下がっている部分は畳を敷く部分です。和室や畳コーナーになる部分の下地の仕上がり高さは、フローリング材を張るところとは高さが異なるんですね。畳の厚みとフローリングの厚みを考えれば、畳の方が何倍も分厚いので仕上がりから逆算した高さ分を下げておかないといけませんね。畳には、こういう手間があるのでギリギリで変更することが出来ないんです。畳が必要かどうか当初の計画段階でよく考えておいたほうがいいですね。